『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』── チームの強化に役立ちそうな本を勝手にレビュー #36
年商500万円から年間7,000億円の売り上げに成長
本書の著者はアイリスオーヤマの会長の大山健太郎氏だ。アイリスオ-ヤマと言えば、かつては園芸用品あるいはペット用品のメーカーというイメージがあったが、現在は液晶テレビや白物家電までも作っている。圧倒的な価格戦略で中国メーカーに席巻された白物家電市場に、日本の小メーカーが挑んで、しかも大きな利益を出しているというのだから、その秘密を知りたくなるのも当然だろう。
本書は、1964年に、5人の従業員、年商500万円のプラスチック加工の下請け町工場を19歳で継いだ著者が、2020年には国内外の従業員19,400人、年間7,000億円の売り上げの...