『シン・君主論 202X年、リーダーのための教科書』── チームの強化に役立ちそうな本を勝手にレビュー #47
非連続の変化が起きる時代のリーダー像とは?
マキャベリの『君主論』は、近代政治学の古典として知られている。マキャベリ=冷酷非道な策略家、君主論=絶対専制政治を称えた本というイメージを抱いている人も少なくないだろう。
では、なぜ今、『君主論』なのか。マキャベリが生きた500年前のイタリアは、数多くの小国が群雄割拠する乱世であり、変化が立て続けに起きて物事が延長線上で進まなかった時代だ。こうした非連続の変化が起きる状況は、グローバル化、コロナ禍や気候変動、不安定な国際情勢など、今の日本企業が置かれている状況そのものだと言えるだろう。
そうした酷似した時代を生き抜くうえで、「国を統治する君主は...