「マニュアル通り」ではうまくいかない:JAXA「はやぶさ2」の成功を支えたチームワーク――異なる才能が一つになれるカギは「テーマへの共感」にあり
2019年2月、地球から約3億キロ・メートル(km)の彼方(かなた)にある太陽系小惑星「リュウグウ」での初回タッチダウン(接地)を成功させ、20年の地球への帰還が予定されている国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」。そのプロジェクトチームは、約300人にも上る国内外の科学者と、多数の工学研究者・技術者から成る大規模な組織だ。そうした組織を一つにまとめ上げ、壮大なプロジェクトを成功へと導く要点について、「はやぶさ2」プロジェクトでミッションマネージャを務める吉川真氏に伺った。