『AX (アジャイル・トランスフォーメーション) 戦略 〜次世代型現場力の創造〜』 ── チームの強化に役立ちそうな本を勝手にレビュー #45
経営手法としてのアジャイルの活用法を指南
「アジャイル」は、ソフトウェア開発の手法として広く知られているが、本書はその手法を広く経営に役立てる道筋を示した一冊だ。著者陣と監訳・解説者はすべて、経営コンサルティングファームであるベイン・アンド・カンパニーのパートナー(ないしは、アソシエイトパートナー)で固められている。
ご存じの方も多いと思うが、ソフトウェア開発手法としてのアジャイルも、プログラミングの技法/方法論ではなく、ソフトウェア開発を担当するチームが速やかに成果物をリリースし、改善を重ねながら、効果を高めていくためのコラボレーション手法、あるいはチームマネジメントの手法である。また...