アトラシアンには、働き方改革のエキスパートが多くいる。その一人であるワークフューチャリストのドム・プライス(Dominic Price)と、アトラシアン本社の情報サイト『WORK LIFE』でメインライターを務めるサラ・ゴフデュポンが、リモートワーク(在宅勤務)とオフィスワークの混成モデル「ハイブリッドワークモデル」を“失敗”に導く7つの道筋について解説する。

少しの謙虚さとチャレンジ精神

ハイブリッドワークの失敗を回避するうえではもう一つ大切なことがある。それはリーダーの謙虚さだ。

コロナ禍は現代の私たちが誰も経験したことのないパンデミックであり、その終息後に世界がどう動くかは、文字通り、誰にも読めないはずである。しかも、テクノロジーの発達により、世の中が変化するスピードは猛烈に速くなっている。

にもかかわらず、チーム・組織のリーダーが、あたかも自分は将来を予測できるような不遜な態度で行動すれば、メンバーからの信頼は得られず、ハイブリッドワークモデルは間違いなく失敗に終わる。実際、現代のリーダーに必要とされているのはメンバーの共感を得る力であり、失敗をおそれない勇気である。したがって、例えば、何らかのアイデアをチームに推進させたいと感じたときには率先して手を挙げて、こう発言するのが適切と言える。

「私には未来は予測できない。しかし、このアイデアは試してみる見るべきだと思う。私と一緒にこのアイデアを実践し、何が機能して、何が機能していないかを互いにオープンにしながら前に進めてくれないだろうか」

こうした発言はリスキーなものである。ただし、チームが予測しうる直近の未来を生き抜くうえでは必要不可欠なものと言える。

働く場所の調整によって、テクノロジーとプラクティス、人との強固なつながりを築くことができる。古い手法の反復はそうしたつながりを断ち切るものではないが、私たちが必要としているのは、労働を再構想することだ。そでによって私たちがどこに到達できるかはわからない。わかっているのは、それが重要であるということである。

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