アトラシアン本社の情報サイト『WORK LIFE』から新着コラム。WORK LIFEの外部ライターであるジョナサン・トンプソン(Jonathan Thompson)が、性格検査「MBTI (Myers–Briggs Type Indicator)」で分類される16タイプの人と上手に働く方法を伝授する。

タイプ3: INTJ ── コンセプチュアルプランナー「Architect(アーキテクト)」

【INTJタイプの人となり】
1人で仕事をすることを好む完璧主義のイノベーターであり、リモートワーク環境で最も力を発揮するタイプと言える。INTJタイプの人は、アイデアを取り入れて具体的な行動計画に落とし込むことに長けており、問題の解決が自然に図れる。また、直感的思考と実践的思考に熟達した“二刀流”でもある。

【INTJタイプとのコラボレーション方法】
「INTJタイプの人は、対面や口頭での対話よりもテキストによるコミュニケーションのほうを好むので、彼らと電話やWeb会議を行いたい場合には、軽いひと押しが必要です」と、MBC社のハックストン氏は話し、こう続ける。

「INTJタイプは締め切りを非常に重視し、また、誰かが確認を入れないと結論を急いでしまう傾向があります。ゆえに、あまりことを急がず、時間をかけてアイデアを練り、慎重に物事を進めるよう注意を促すことが大切です」

タイプ4: ISFJ ── 頼れる実務のヘルパー「Defender(ディフェンダー)」

【ISFJタイプの人となり】
ISFJタイプは、内向的な特性を持った人の中で最も外向的なタイプの人たちであり、調和・協力を優先し、労働倫理を持ち、同僚の希望や感情に敏感である。良心的な働き手になろうとする強い意志を持ち、生来のマネージャータイプとして、リモートに分散したチームのメンバーを相互に結び付け、それぞれの働く幸せを保つ能力を有している。

【ISFJタイプとのコラボレーション方法】
「ISFJタイプは、物事の細部に注意を払うことができるので、他者の作業をチェックしたり、共有ドキュメントをアンカーとして編集したり、顧客への提案書を最終的に編集・確認したりする作業に向いています。また、ルールに対して忠実なだけではなく、周囲をルールに従わせるすべにも長じているので、チームにおけるITツールの使用率を上げて、全体の作業効率を高める役目を担わせても力を発揮します」(ピーコック氏)。

タイプ5: ISTP ── 論理的実用主義者「Virtuoso(芸術家肌の技巧派)」

【ISTPタイプの人となり】
仲間に対して忠実だが、法律・規則に対しては過度の関心を持っていない。また、ISTPタイプの人は、多くの場合、合理的・論理的であるのと同時に情熱的・自発的であり、16のタイプの中で最も行動が読みにくいタイプでもある。

【ISTPタイプとのコラボレーション方法】
ISTPタイプは、チームメイトやチームリーダーとの日常的なやり取りを大切にし、その機会を逸したときのマイナスの影響を強く感じる。ゆえに、リーダーとの定期的な1on1ミーティングに多くの価値を感じ、働く意欲と集中力を維持する。

「また、ISTPタイプはトラブルシューティングに優れている傾向があるので、チームのリモートワーク環境を技術面からサポートする人材としても有効に機能する可能性があります」と、ピーコック氏は指摘し、次のように説明を加える。「ISTPは、新しいITツールの試用や操作を非常に得意とする反面、集中力が散漫になりがちなタイプでもあります。Web会議中に自分のカメラを切り、別ウィンドウを開いてネットサーフィンをし始める可能性が最も高い人でもあり、管理する必要があるということです」

タイプ6: ISFP ── 多才なサポーター「Adventurer(冒険家)」

【ISFPタイプの人となり】
チームで何かを創造する際に力を発揮する行動派であり、親しみやすく、友好的で、対立を嫌う。また、新しいことを探求し、新しい経験を積むことの価値を理解している。

【ISFPタイプとのコラボレーション方法】
「ISFPタイプは『いま、この瞬間を熱く生きる』ことを好み、仕事に夢中になります。ゆえにリモートワーク中のISFPタイプを監視する必要はありません」とピーコック氏は語り、こう続ける。

「ただし、ISFPタイプは燃え尽きやすい人でもあり、『昼食時の休憩には必ず1時間程度をかけること』『適切な時間に1日の作業を終えること』といった指導が必要になります。ISFPタイプの持つエネルギーはチームにとって大切な資産となりますが、そのエネルギーを正しい方向へ向けるようマネージすることが重要と言えます」

タイプ7: INFP ── 思慮深い理想主義者「Mediator(調停人)」

【INFPタイプの人となり】
十分に発達した価値体系を有する理想主義者であり、しばしば自分の想像・空想の中に迷い込んでしまう傾向がある。このタイプの人は、プロジェクトに対して情熱を注ぐ一方で、長期にわたってその情熱や興奮を維持することはできないことがある。

【INFPタイプとのコラボレーション方法】
「INFPタイプは、自分の価値観を強く持ち、その価値観に反する行動を強いられると欲求不満を募らせて問題を引き起こす可能性があります。そうした欲求不満はリモートワーク中に増幅されてしまうのが一般的です。したがってチームのリーダーは、INFPタイプに対して、自分の懸念事項を打ち明けるよう常にアプローチすることが大切です」と、ハックストン氏は指摘する。同氏はまた、INFPタイプの活用法を次のように説く。

「自分の価値観を大切にするINFPタイプの力を最大限に引き出し、活用するうえでのカギは、彼らの仕事の意義・意味を絶えず評価し、勇気づけることです。また、プロジェクトが彼らの価値観と一致している場合、彼らはきわめて大きな力を発揮するはずです」

タイプ8: INTP ── 客観的なアナリスト「Logician(論理家)」

【INTPタイプの人となり】
このタイプは、パターンを愛し、矛盾に即座に気づき、能力と論理を大切にする。問題解決の能力に優れている反面、1人でいることを好み、コロナ禍によるオフィスのロックダウンを誰よりも歓迎し、楽しむようなタイプである。アルバート・アインシュタインは典型的なINTPだ。

【INTPタイプとのコラボレーション方法】
「INTPタイプは、最も賢い解決策を考え出すので、独自の方法で物事を行う自由を与えたうえで、彼らの提案に耳を傾けることが大切です」とピーコック氏は説く。また、ハックストン氏は、INTPタイプについて次のように説明する。

「INTPタイプの弱点は、自分の意思決定や解決策を他者と共有するのを怠りがちなことで、この傾向は、リモートワーク体制下でより顕著になります。したがって、チームにINTPタイプがいる場合には、必ず、チーム共有のドキュメントやソフトウェアを使用するよう仕向けることが大切です。そのためには、アトラシアンの『Confluence』のようなWiki型情報共有ツールを使うのが理想的です」

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