アトラシアン本社の情報サイト『WORK LIFE』から新着コラム。アトラシアンのタレントマネジメント担当ヘッドのアナンダ・バロン(Ananda Baron)と、人事IT担当ヘッドのユマ・ラガバン(Uma Raghavan)が、スポーツチームにおけるパフォーマンス管理の好例に基づきながら、チームのパフォーマンスを高めるマネジメントの戦略について紹介する。

なぜ、パフォーマンス管理が重要なのか?

米国を中心に、かなりの人気を博したYouTube映像の一つに、UCLAの女子体操選手ニア・デニスの床演技の映像がある。この映像が口コミで広まった理由はさまざまだが、会社組織でチームを率いているリーダーやマネージャーの中には、この映像をパフォーマンス管理の好例としてとらえた向きも多いのではないだろうか。

デニス選手の演技も素晴らしいが、その演技を応援するチームメイトたちの一体感がまた素晴らしい。チームメイトたちの熱がデニス選手に伝わって最高の演技を引き出し、その演技がチームメイトたちをエキサイトさせる──。この映像は、チームの全員が正しく育成され、マネージされ、最終的には個々人の能力が解き放たれる瞬間をとらえた映像といえる。チームリーダーならば、自身の率いる組織において、こうした状態を生み出したいと常日頃から願っているはずである。

実際、スポーツジムでも、オンライン上のバーチャルオフィスでも、個々人のパフォーマンスが最適化されると、チームのメンバー各人が成功へのロードマップを描けるようになる。結果として、次のような効果へとつながっていく。

  • 自分の目的と自分への期待が明確になる:自分に周囲が何を期待しているのか、自分の仕事が会社にとってどのような意味を持っているかが明確になる。
  • 従業員エンゲージメントとチームの士気が上がる:これにより、チームのメンバー全員がチームの仕事と自分自身の仕事の双方に投資するようになる。
  • パフォーマンスが一層アップする:仕事のコンテキストと包括的な目標が明確になり、チーム内のコミュニケーションが活発化することで、チームのパフォーマンは高まり続ける。

もっとも、このような好循環を生んでいるチームは現実的には少数派であるようだ。実際、調査会社であるGallup社による調査によれば、自分の会社のパフォーマンス管理が、より優れた仕事をする動機づけになっていると感じている従業者は全体の2割程度でしかないという。

バーチャルチームのパフォーマンスを引き上げる4つの戦略

新型コロナウイルス感染症の影響から、今日では多くの企業がリモートワーク(テレワーク)を主体としたスタイルへと従業員の働き方をシフトさせている。それに伴いチームの全員がリモートで働く「バーチャルチーム」も増えているはずである。

そのようなチームに、上述した体操チームのようなパフォーマンスを発揮させるにはどのようなマネジメントを行えばよいのだろうか。以下ではそのための4つの戦略を紹介する。

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